コラム

一期一会

「○○斎場はこちらでいいですか?」と、仕事場へ向かう私に話しかけてきた初老の男性。
「今私も向かう所ですので、ここをまっすぐに行くと右手にあります、もうすぐそこです」と、斎場までを一緒に歩きました。

私のすごい荷物を見て「おひとつ持ちましょう」と重たいほうのかばんに手をさしだしてくれます。
「いえいえ、とんでもない。重たいですし、もうすぐそこですから」と辞退したら「なに、私だってまだまだ元気で、力もありますよ」と笑いながら、かばんを持ってくれました。

 
「最近は、混んでいるんだねぇ。もう6日間も待たされて冷蔵庫の中にいるんですよ」と語るダンディーなおじいちゃま。
「そうなんですか、6日間は寂しいでしょうが、霊安室に安置されているなら安心ですよ」と私。
自分の仕事の話もしました。

まさか、私が入る葬家?と思いましたが、違う葬家でした。 親戚の女性が亡くなってお式に参列するのだとか。
斎場について、それぞれの式場に足を運び、お別れしましたが、なんとなく気になって仕事が終わった後に、名前を探してその方の参列する式場まで行ってみました。
準備中の祭壇には若い女性の写真が飾られています。
ほんの数分一緒に歩いただけではあるけれど、一期一会、人の縁って素敵ですよね。
式場の外で合掌をして斎場を後にしました。

 

敦子

 

年末年始

新年のご挨拶を申し上げます。

年末27日の明け方、我が家の猫が老衰で大往生を遂げました。
阪神淡路大震災の時に大けがをしていたのを保護され、飼い主が現れず縁あって我が家にやってきてから16年共に過ごしてきたラブリー。家に来た時はすでに大人の猫ちゃんだったから猫生では17、8年は生きたのでしょう。
何度も大きな怪我をし、もうダメだという危機を奇跡のような生命力で生き延びてきたラブリー。
最期は怪我や病気ではなく老衰で旅立っていった彼女の生きざまは見事でした!
とはいえ、心にぽっかりと穴があいたようで今はとても寂しいけれど、ラブリーとの思い出はとても暖かくキラキラしています。私の宝物です。

ラブリーの火葬や仕事でバタバタした年末、大晦日になんとノロウィルスにかかり寝込みました。
苦しかった・・・しんどかった。
人生で一番しんどい年末年始を迎えたかも?

友人には「一年の厄を元旦に落としちゃったからもう大丈夫」と言われ、そーかそーかとポジティブに考えることにしました。
人の暦と関係なく、自然界の生き死には動いていきます。
今年も、たくさん良い仕事をしていきます。

ご縁の出来た皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。

斉藤 敦子

 

 

グリーフケア講演会

10月もあっという間に過ぎ、11月。
秋も深まってきましたが、日中は暑いくらいの時もありましたが、やっぱり11月、昨日からぐっと寒くなりました。
コラムをマメに書かなきゃと思いつつ、仕事が続くとどうしてもそちらにエネルギーがそそがれてしまいます。
筆不精をおわびします。

先日、自死遺族を援助するNPOの講演会に行き、とても有意義な時間を過ごしてきました。
この仕事をしていると、グリーフサポート深い悲嘆にある人への援助の大切さを身にしみて感じます。
援助といっても上から下への目線ではなく、横に寄りそい支えになれるような存在になれたらいいなと思います。

仕事の現場では、その場で感じた言葉かけをしているが・・・
励まそうと発した言葉が逆に遺族を傷つけてはいないか、もっとこういえば良かった、こういう時どんな言葉をかけたらいいのだろう?どんな返事をすれば遺族の気持ちが安らぐだろう?
仕事が終わると、毎回自問自答のくりかえし。
まだまだ勉強不足で、経験も不足。
これからも、勉強を重ねていかなきゃね。

今月はあと一つ講演会に行く予定。
今回もそうだったように、忙しい中でも講演会にいくことができるのは、故人さまが「勉強してこーい!」といかせてくれているのでしょう、有難いことです。

 

敦子

 

 

唯一無二

まだ昼間は暑いくらいの陽気が続きますが、仕事の行き帰りに金木犀がどこからともなく香り気持ちを和ませてくれます。この香りをかぐと秋だなーと感じます。

毎日のように亡くなられた方に会い、ご遺族の方たちから故人の人柄をお聞きして、いつも思うのは
「人はみな唯一無二の存在」ということ

有名人でなくても、何か特別な働きをしていなくても、100歳以上生きても、たった一日しか生きられなくても
どんな人生を送っていても、その人だけの人生、どこにも同じものがない

みな、平凡じゃない、素晴らしいよ
故人の身体には、生きてきた証がたくさん残っている

もう目をあけてくれない、話してくれない
抜け殻のような身体ではあるけれど
一つの人生を終えたお身体は尊く愛しい
生きている時に、人間だもの、ひとつやふたつ悪いこともしてるだろう
いろんな事があったんだろうなぁ、子供の頃、若い頃、
家族も知らないようなこともたくさんあるだろね、喜怒哀楽の人生

そんなたくさんの人生の終焉にお世話させてもらうのって、すごいことだよね
故人さま、お疲れさまでした
あなたが一番幸せだったことは、なんでしょう?
楽しかった思い出はなんでしょう?
そんなことを思いながら触れさせていただいています。
最期にお世話をするご縁をいただいて、ありがとう

 

敦子

 

 

 

ホームページオープンです

ずっとホームページを作ろうと思いながら、なかなか時間がとれずにいましたが、友人たちの協力を得て「アイシス」のページをオープンすることができました。
協力していただいた皆様、ありがとうございます。

コラムでは、日々おもうことなど書き綴っていきます。

この仕事は「黒子」に徹しないといけない業務ではありますが、
「アイシス」ってほんとにあるの?
どんな人たちが仕事をしているの?
時間があるときにネットや携帯から連絡が取れたら?
そんな声がちらほらと・・・そうですよね、ホムペで少しでも自分たちを知っていただけたら嬉しいです。

今までも、これからも、どうぞよろしく。

敦子